アロマオイルが認知症を予防する!?
アロマオイル(精油)が認知症を予防する効果があると、研究結果の本があり、近年テレビで取り上げられると一気にその情報が伝わり放送後はそれに関するアロマオイルが品切れになるほどでした。
本当にアロマが認知症予防に効果はあるの?
発表されている研究結果に基づきながらお話していきます。
こちらの「アロマオイルの睡眠の効果。アロマは睡眠導入剤にもなる!?」という記事にも書きましたが
アロマの精神面への効果として
①脳の感情を司る部分へ直接作用する
②自律神経に作用する
と言われています。
①の脳の感情を司る部分へ働きかけるので、例えば鎮静の効果のあるアロマを使うとリラックスしたり、逆に覚醒効果のあるアロマだと香りだけで気分が上がったりするのです。
もう一つの②自立神経への作用ですが、自律神経に直接作用して交換神経や副交換神経を活性化したりします。 鎮静作用のあるアロマを使うと副交感神経が活発化し、眠りを誘ったりするのです。
人間の嗅覚にまつわる神経は、脳の中でも海馬と呼ばれている主に記憶を司っている部分に直結していると言われています。
とある香りを嗅ぐと、昔の恋人を一瞬にして思い出したり、過去がフラッシュバックしてきたり、誰も一度は経験があると思います。
こちらの記事もごらんください。→忘れられないあなたの香り・・・アロマと脳と記憶の関係
認知症の進行する段階として、まず嗅覚に関係のある神経からダメージを受けると言われています。
よく嗅いで親しみのある香り、例えばカレーとか、元気な時ならパッとわかる匂いが認知症になるとわからなくなっていきます。そして徐々に海馬へと影響を及ぼしていくと考えられています。
嗅覚神経は再生能力が高いと言われており、香りで脳を刺激し、認知症を予防したり改善を行おうというアプローチの一つにアロマオイルが注目され、研究が進んでいます。
認知症の予防・改善が期待できるとされるアロマオイル
100%天然のアロマオイルを使うことがポイントです。
(1)昼用(日中用)のアロマオイル
集中力を高める効果が期待できるローズマリー2滴
気持ちを高める効果が期待できるレモン1滴
このふたつのオイルをブレンドして、
・朝起きる時にディフューザーなどで香りを拡散させる
・アロマ用のペンダントに染み込ませて、午前中は香りを嗅ぐことができる状態にしておく。
(2)夜用のアロマオイル
安眠効果が期待できるラベンダー2滴
リラックス効果が期待できるオレンジ1滴
このふたつをブレンドして、
・枕にたらす
・寝る1時間以上前から2時間以上ディフューザーなどで香りを拡散させる。
こうして昼間はこの香り、夜はこの香りという記憶と結びつけを行うことで、
「あ、朝が来たんだな。」「もう寝る時間だな」と脳に刺激を与えて交換神経と副交感神経がうまく切り替わるようお手伝いをすることができます。
介護施設でもこの香りをうまく取り入れているところもありますね。
認知症予防だけでなくアロマはリラックス効果が高いのでぜひ日常的に取り入れてみてください。